もしあなたが、◆スタミナ切れが早い◆腱鞘炎・関節炎◆手首・指の関節、手のマメ・タコが痛い◆リラックス出来ない◆音色が汚い◆ルーディメンツがしょぼい◆音の線が細い◆ルーディメンツの上達が遅い◆ ・・・などにお悩みなら、あきらめる前に試して下さい
» スティックコントロールの基礎の基礎

メトロノームのつきあい方

コイツは、仲のいい相棒ですよ。
私が外出する時は、たいがいかばんに入ってます。

え?いつでもどこでも練習するつもりかって?

えっと・・・そうですが。何か?

今日は、あなたのリズムキープ能力をきっと向上させてくれる
「コイツ」との付き合い方をちょっとお話しましょう。

おっと、その前に。前の記事そのまた前の記事をまだ読んでいないなら
先にそちらを読んでおいてもらった方がいいかもしれません。

動作の種類を意識して!

まず、とっても損をする使い方をひとつ紹介します。
もちろん、注意してほしいから書いています。

それは、人の動作の種類に関係があります。

そもそも人の動作には2つあるんです。
何だかわかりますか?

ひとつは、自らの意思で指揮をとる「アクション」です。

ではもうひとつは何でしょうか?
ちょっと考えてみて下さい。

このもうひとつの動作がくせものなんです。

自らの意志が指揮をとらない動作?
そんなのあるのかって?

ありますよ。

軍隊とかで、指揮官が「回れ、右!」とか言いますよね。
この指揮官の「回れ右!」の掛け声がアクションです。

では、兵隊さんたちはこの時どうしますか?

掛け声に反応して「回れ、右」をしますよね。

これです。

つまり「反応」=リアクションですね。

さて、「損をする使い方」、だいたい予想つきましたか?

そうです。

メトロノームを使う時陥りがちな落とし穴は
「反応で動く」と言うことです。

メトロノームの音が鳴ったらその瞬間に「それに反応して叩く」。

これ、おそらく何年やっても上手くなりません。
メトロノームの「もったいない使い方ナンバーワン」だと思っています。

おそらく、メトロノームがないとドラムを叩けない体質になってしまうでしょう。
というより、自分からビートを発することができるようになりません。

これは、「リズムのある音楽」をやる上では大変、大変に不利です。

なぜか?

メトロノームに「指揮」を握られているからです。
あなたはメトロノームが「叩け」と指示するのを待っているだけ。

これではいくら繰り返しても「反応速度」がある程度速くなるだけで、
ビート感覚を効果的に身につけるのは難しいでしょう。

反応するのではなく、

能動的に次の音のタイミングを感じとり、それにそこに音を「置く」感覚です。

そして、

その音がメトロノームのタイミングと合うように

次に自分が出す音の位置を調整する

のです。

いいですか?
反応するのはお客さんの役目です。

あなたは指揮をとるんです。

メトロノームに主導権を預けてはダメです。

はじめはうまく合わないが、繰り返しやっていけば合うようになります。
というか、できるまで繰り返して下さい。

しつこいですが、決して音が出てから反応するのではありません。

まずは、これが大前提です。

重なる=ピッタリ=聞こえない?

それと、よく見られる誤解の代表を挙げておきます。

ドラムの音でメトロノームの音がつぶれて
聞こえなくなっているかどうかを目安にする

というもの。

実は、これ・・・。
あんまりお勧めしないです。

特に、リハスタでクリック+アンプに生ドラムを使う場合。

これ、やってる方としては、

「ドラムの音でメトロノームの音がつぶれる」=「タイミングが合っているはず」

という認識があるからだと思うんですが・・・これは勘違いです。

なぜだかわかりますか?

ヒントは「音の長さ」です。

はい、考えた、考えた。

・・・ってか、もうお分かりですよね。

はい。

メトロノームのクリック音に比べると、ドラムの音は圧倒的に「長い」のです。

だから、かりにドラムの音でメトロノームの音がつぶれていたとします。

それは確かに、もしかしたら「ぴったり重なって」つぶれたのかもしれませんが、
多くの場合は・・・

ドラムの方が早く鳴り始め、ドラムの音がピークである間にクリックが鳴る

その結果として、

みかけ上つぶれているだけ

というのが確率的にははるかに多いというのは想像がつくと思います。

この練習によってどういう結果になるかというと、
あなたのリズム感や出音の特徴が、

いつも前ノリの突っ込んだリズム

になる可能性が高くなります。

とは言え、速い曲しかやらないならあまり問題なることはないでしょう。
それが持ち味な人もいますし。

しかし、もしあなたが、色んなジャンル・色んなテンポの曲をやりたいなら、
この癖があると「かなり損する」と言わねばなりません。

だから、原則的にはメトロノームの音が聞こえるように練習する。

聞こえなくなったら「突っ込んでる可能性が高い」と思ってください。

ちょっと記憶があいまいですが、ある有名なプロドラマーが、
(たしかSteve Gaddだったと思うんですが・・・ごめんなさい)
少々極端だけどこんなことを言ってたことがあります。

「クリックが鳴ったことを確認してから置きに行ってる」。

まあ、実際にはこれをやると「明らかに遅れて」しまいますから、
「クリックをつぶすことはない」という意味で捉えておけば言いと思います。

要は、メトロノームと「合奏するつもり」でやればいいんです。

とは言え、「メトロノームの音をつぶす」ように練習してるけど、
スローテンポやミディアムをやっても突っ込んで聞こえない人もいるでしょう。

それはおそらく、「本当にピッタリ合っているから聞こえない」のでしょうね。
素晴らしい!

ちなみに私は・・・10代の終わりごろだったと思いますが、
この「メトロノームの音をつぶす練習」をして本当に「突っ込みぎみ」に
なってしまったことがありました。

いったん、まとめ。

はい。

ここまでで、メトロノームをどう使うかが見当ついたのではないでしょうか。

では、軽くまとめましょう。

  1. メトロノームの指揮に反応するのではなく、
    自分で次の音が出るタイミングを感じ取りそこに音を置きに行く。
    その出音がメトロノームと合うように。
  2. 「合う」と言っても、「ピッタリ重なってつぶれているかどうか」で判断しない方が有利。
    理由は、つぶれているからと言ってピッタリ合っているとは限らないから。

この2つに留意して、まずは四分音符の演奏を片手ずつやってみましょう。
まずはやりやすいテンポ(100BPM前後ぐらいでしょうか)で結構です。

うまく合うようになるまで、しつこく、みっちり、執念深くやってください。

上手く行かなくて叫びながらでもいいからやって下さい。
その叫びは、しばらくしてから笑い声に変わりますから。
あきらめずに続けていればね。

そして、それなりにタイミングが合うようになって来たら、
その状態をできるだけ長く維持できるように頑張りましょう。

長くとはどれくらいか、と疑問に思うかもしれませんが、
少なくとも自分がやる楽曲の長さは最低維持できないとまずいでしょう。

ただ、プロの中にはその5~10倍の時間維持できるように練習する、
という人もいるそうです。

これは、テンポキープというのは集中力をかなり使いますから、
「50分維持できれば5分は余裕を持って提供できる」という考え方のようですね。
これはこれで納得できます。

私の場合は、現在は大体3~4倍程度で、時間にすると15~20分ぐらいは
連続させられるようにしています。

ついでだけど、結構大事なこと

なお、お気づきかもしれませんが、念のため。

クリックの音量はどの程度の大きさにすればいいのでしょうか?

はい、考えた、考えた。

すでに述べたポイントを実現するためには
どうなっている必要があるかを考えればわかるはずです。

こういうことを考えて、自分なりに納得行く仮説を立てられる力というのは、
後になればなるほど自分自身の気づきを増やしてくれます。
頑張って心がけてみて下さい。

さて、答えですが・・・

実は、そんなに大きくする必要はないです。

具体的な目安としては、

余韻でかき消されない程度に大きく、
どれほどうるさく叩いても聞こえてしまうよりは小さく

・・・なるように調整して下さい。

 

え?

クリック音をウラに感じるとかの練習がお勧めと聞いたんですが。

あー・・・

そういうのは上で紹介した練習がしっかり出来るようになってからの話です。

だって、そっちの方が難しいでしょ?
それができた方がかっこよくないですか?

あー・・・

そう思うのは構いませんし、止めもしませんが・・・

「とかく難しいことをやりたがるのは幼稚な証拠」と思う人もいますよ?
「小中学生が大人のまねをしたくてタバコを吸うのと同じだ」と言われてしまうかも。

私の経験則上ですが、

上手いヤツというのは、誰でもやれる当たり前のことが
「異常に」上手いのです。

シンプルなことをやっても人を唸らせてしまうんです。

四分音符で人を踊らせてしまえるヤツの方が10000倍カッコいいと私も思います。

ところで・・・勘のいい人はここで疑問が残っているはずです。

昨日は周りに合わせて調整しろと言った。
でも今日は反応はダメだと言った。
「周りに合わせて調整する」とは、反応そのものじゃないのか?
いったいどっちが正しいんだ?

うーむ。ここに気がついたあなたこそ、素晴らしい。

では、次回にその話をしましょう。

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メトロノームのつきあい方」への13件のフィードバック

  1. koucrispy

    よい記事を書いていますね!

    裏で鳴らす練習。
    慣れてしまうと、表で鳴らすよりも簡単なんですよね。。
    「グルーヴを作る」観点から見ると、表で鳴るクリックをどのように解釈するかが
    非常に難しい。
    鳴っていない裏の位置をどこに感じるかを決めなければならないからですね。
    単なるチェンジアップの練習では克服できない難しさが、表で鳴る単純な4分音符に隠されているんですね。

    裏で鳴らしてしまうと、強制的にガイドが出来るため、
    逆に表がシャープになってくる傾向がある気がします。

    要は(表で鳴らす場合は)クリックが鳴っていない時間がものすごく自由なので、
    その時間の扱い方をよく考えなければいけないんですね。

    また、4つ鳴っている1小節のクリックの何箇所かを伸び縮みさせる手法もあったりして。。
    練習の段階では、こういった練習を、時間のガイドとして使うことが多かったですね。

    う~んなんかちょっと余計なことを書きました。

  2. stvjr 投稿作成者

    > よい記事を書いていますね!

    ありがとうございますっ!

    ここしばらくコメントいただけてない状況が続いてちょっと寂しかったので(笑)、
    とても嬉しいです。

    > 裏で鳴らす練習。
    > 慣れてしまうと、表で鳴らすよりも簡単なんですよね。。

    ですです。
    見かけ上の難しさにとらわれてしまうのはある程度仕方ないですが、
    そこを見抜けるだけの底力をつけてほしいなぁ、というのが願いです。

    > 「グルーヴを作る」観点から見ると、表で鳴るクリックをどのように解釈するかが
    > 非常に難しい。
    > 鳴っていない裏の位置をどこに感じるかを決めなければならないからですね。
    > 単なるチェンジアップの練習では克服できない難しさが、表で鳴る単純な4分音符に隠されているんですね。

    8分ノリもそうですが、これが顕著になるのはハネ系ですね。

    > 要は(表で鳴らす場合は)クリックが鳴っていない時間がものすごく自由なので、
    > その時間の扱い方をよく考えなければいけないんですね。

    ですね。

    で、4のパルスを感じられないと、それを気持ちよくする
    「裏のバリエーション」がうまく成立しなくなるので・・・
    今回は四分音符の話だけにとどめてみました。

    > う~んなんかちょっと余計なことを書きました。

    いえいえ、こちらこそ貴重なノウハウを披露いただきまして・・・
    他の読者の方にもきっと参考になるでしょう。

  3. しょうじ

    ●「ドラムの音でメトロノームの音がつぶれる」=「タイミングが合っているはず」
    (中略)・・・これは勘違いです。(中略)みかけ上つぶれているだけ

    ●この練習によってどういう結果になるかというと、
    (中略)いつも前ノリの突っ込んだリズムになる可能性が高くなります。

    ●「50分維持できれば5分は余裕を持って提供できる」という考え方のようですね。
    これはこれで納得できます。

    ●クリック音をウラに感じるとかの練習がお勧めと聞いたんですが。
    そういうのは上で紹介した練習がしっかり出来るようになってからの話です。

    ●上手いヤツというのは、誰でもやれる当たり前のことが
    「異常に」上手いのです。

    お久しぶりです、しうじです。
    いやー素晴らしい考えと文章ですね!

    すべてについて
    うんうん、そうそう、と
    頷きながら読ませて頂きました!

    勉強になりました♪♪♪

  4. stvjr 投稿作成者

    > お久しぶりです、しうじです。

    おおおおーーーー!!しょうじさんではありませんか!
    ごぶさたしてます!

    > いやー素晴らしい考えと文章ですね!
    > すべてについて
    > うんうん、そうそう、と
    > 頷きながら読ませて頂きました!
    > 勉強になりました♪♪♪

    同意いただけてとても嬉しいです!!
    私の方こそ、何だかパワー頂いた感じです♪
    いやぁ~、しょうじさんのように経験も造詣も豊かな方から
    そう言っていただけると、とても安心できます!

    このサイト始めてから思ったことなんですが、
    主張するって孤独を覚悟することなんですね・・・(^^;)

    例の二つ打ちの記事を発表したのがいかに勇気のいることだったか、
    身をもって実感しています!

  5. しょうじ

    > 主張するって孤独を覚悟することなんですね・・・(^^;)

    あーそう言えばそうですね。。。
    そうなっちゃいますよね(T▽T)

    > 例の二つ打ちの記事を。。。

    懐かしいですねー♪
    みんなできないクセにうんちくばっかりなんですもん。
    あれにはまいりました!!

    あの時はこちらがstvjr さんにパワーをもらいました。

  6. stvjr 投稿作成者

    > また、4つ鳴っている1小節のクリックの何箇所かを伸び縮みさせる手法もあったりして。。
    > 練習の段階では、こういった練習を、時間のガイドとして使うことが多かったですね。

    あ、これよく考えたら、Bの前置きとSの後ろ置きの話ですか?
    でも、その意味でなら「ガイド」って私もよくその使い方をしますね・・・
    特に、Bの前置きはガイドないとはじめのうちは練習になりません。

  7. koucrispy

    いえ、そうではありません。
    もちろんそういう練習もありますね。

    パターンによっては、例えば前半2拍が速くて
    後半2拍が遅いなど、伸び縮みがあるとうねるパターンがあります。

    あるパターンをコピーしていてどうしても感じがちがうなーと
    思ったら、実はそういうことだったというだった、
    ということがありまして。

    完璧な4つがわかってこそのコントロールなんですよねー。

  8. stvjr 投稿作成者

    koucrispyさん、拙問にお返事ありがとうございます。

    > パターンによっては、例えば前半2拍が速くて
    > 後半2拍が遅いなど、伸び縮みがあるとうねるパターンがあります。

    おおお、そちらですか!
    ファンク系にありそうな感じですね~。

    > 完璧な4つがわかってこそのコントロールなんですよねー。

    御意です。
    「基準」がないと表しようがないですしね。

    平均律が広く知られるようになって純正律も
    表しやすくなった(=理解しやすくなった)に
    似てるといえば似てるかな?
    「そういうもんだ」で覚えこんでしまうか、「標準を知った上でそことのズレを覚えるか」という。

  9. ごや

    テンポをキープさせる練習方法を探して
    ついにこの記事までたどり着きました!!

    あの、、、めっちゃやる気が出てきてしまいました!!!!

    今夜、練習パッドとの長い夜がきそうです。。。
    この練習があとのドラムにどう出るかが楽しみで楽しみです。

  10. stvjr 投稿作成者

    ごやさん

    stvjrです。

    > テンポをキープさせる練習方法を探して
    > ついにこの記事までたどり着きました!!

    読んでもらってありがとうございます♪

    > あの、、、めっちゃやる気が出てきてしまいました!!!!

    出たー!

    そのヒトコトが嬉しいのです。

    > 今夜、練習パッドとの長い夜がきそうです。。。
    > この練習があとのドラムにどう出るかが楽しみで楽しみです。

    今ごやさんの胸に抱かれている「目指している場所」は、
    ごやさんが諦めない限り必ずたどり着けます。

    その瞬間にわくわくしながら辛抱強く自分を向き合って下さい!

  11. 匿名

    リズムキープにはメトロノームも上手に使ってみるという意識が生まれました。ありがとうございます。

  12. stvjr 投稿作成者

    コメント有難うございます。
    そうですね。

    どんな便利な道具も、どう使うかで益にも害にもなります。

    ご自分なりの仮説に基づいて判断する態度を
    習慣付けると得することが増えます。

    頑張ってみてください!

  13. iwa

    こんにちは。
    最近、またまたテンポの揺れが気になってるのであらためて記事読ませていただき
    再確認させてもらってます。(何回も読んでます。直ぐ忘れるので^^)

    >ちょっと記憶があいまいですが、ある有名なプロドラマーが、
    >(たしかSteve Gaddだったと思うんですが・・・ごめんなさい)
    >少々極端だけどこんなことを言ってたことがあります。
    >「クリックが鳴ったことを確認してから置きに行ってる」。

    これ、きっとGaddさんだと思います。それも極端ではないようです。
    昨年、私の友人のプロのKeyと話す機会があったんですが、
    彼は日本のミュージシャンのバッキングの仕事してまして、
    Gaddさんとも共演してたので、クリックの話を聞いてみました。
    (ライブでもヘッドフォンでクリックに合わせるステージなので。)

    私「Gaddって日本人のドラマーみたいにクリックに合わせないでしょ?」
    Keyの彼曰く
    「Gaddはクリックより「エッ!」っていうくらい、かなりうしろで一定間隔で2・4のスネアくるから
    クリック聞いちゃうと突っ込んでしまって自分だけ先に音が出てしまいフライングになる。
    ライブで凄く困った。」
    って言ってました。

    ここの記事を読んでいて全くそのとおりと思います。
    いまだに1拍について悩み続けてますが・・・。

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