うまくならないコツ

ロールがやりたい!
やり方を教わった。

練習してみた。

・・・できるようになりません。

あー、壁にぶち当たっちゃってるんだね。

べつに、ロールじゃなくてもいいんだけどね。
速いひとつ打ちをやりたいとか、ツーバス高速連打やりたいとか。
ポリリズムやりたいとか、手足バラバラ動作とか。

いっぱいあるよね。やりたいこと。

その中で、今はコレがやりたい、って思ったんだよね。
それは素敵なことだと思うよ。

その、「やってみたいと思う気持ち」がなかったら、
世界には人が作ったものは何ひとつなくなってしまうんだから。

その気持ちは大事にして。

ただ、「できるようになる」ためには、とても大事なことがあるんだ。

これは当たり前のことかもしれないけど、
人間ってのはこれを忘れてすぐラクをしようとする。

それは、

上達の度合=練習の質×練習量

だってこと。

すんごい、あったりまえのこの事実。

言われなくてもわかってるよね。

で、色んなところで聞かれるんだけどね。

「コツはないのか?」ってね。

俺の答えは、こう。

短い答えは「No」。
長い答えは「コツに代わる重要なものがある」。

そもそも、「コツ」って言葉に何を期待しているだろう?

それを知りさえすれば、
魔法のようにあっという間にうまくなる、
とっておきの秘密のやり方に決まってるじゃん。

…と思ってるなら。

その考えは忘れた方がいいかも知れない。

なぜそんなことを言うのかを先に話そう。

そこに期待がある限り、あなた本来が持つ進歩のスピードは
おそらく永久に発揮されないからなんだ。

つまり、結局あなたが損するからなんだよ。

魔法の裏技を探し続けた結果はいつも「時間切れ」になるからね。

でもさ、よーく考えて。

もしあなたがそうなってしまったとして。

これってさ。

気がつくかな?実は「あなたが望んだとおりになってる」ってことなんだよ。

「練習を続ける」っていうことを選ばずに、結局は楽しようとした結果。

「何も得られない」「何も上達しない」という冷たい事実を
突きつけられるまでの間・・・

「確かにラクはできた」でしょ?
「練習をサボれた」というラクが。

いいかな?

現実にその「ラク」を味わったはずだよ。
その代わり、うまくならなかった。

だって、「それ」を選んだんだもの。
選んだものが手に入っただけのことなんだ。

心のどこかではわかっていたはずなんだ。
本当にうまくなるには練習しかないって。

でも、それを選ばずに魔法のやり方を探すことを選んだ。
それが見つかったら練習しよう…ってね。

だからさ。

もしかしたら、「うまくなりたい」なんて本気では思ってないんじゃないの?

知識は探せば得られるだろう。
道具や楽器もお金払えばいくらでも手に入る。

でも、能力や実力を得たかったら、どうあがいても方法はひとつしかない。

練習する。

これだけだ。

これを選ばずに「ラクする」方を選んでしまえるとしたら、
「本当にドラムが好きなの?」って疑われてもしょうがないと思うんだ。

だってさ。

プロもそうだし、うまいアマチュアもいっぱいいるわけなんだけど・・・

彼らの中で「練習してないけどウマイ」って人は一人もいない。
口では「俺は練習キライ」みたいなこと言ってるけどね。
カッコつけてるだけ。
練習してないはずがない。
何かキツイこと言ってるみたいだけどね。
これが、「短い答え」の意味。

じゃ、「長い答え」ってどんなものか。

「コツに代わる大事なもの」って言ったけど、
あえて言えばこれがコツだと言えるのかも知れない。

それはね。

…今話したことの中にヒントが含まれてるよ。

え?

ズバッと言えって?

いやいや、あなたが考えてみて。
わからなければ読み直してよ。

これは意地悪ではなくて。
あなたの言葉で気がついた方が、効果が大きいからなんだよ。

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