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スティックコントロールの基礎の基礎

嗚呼、リズムキープ。

2013年2月28日

ちょっと大上段に構えてみた(笑)。

ドラマーが求められる最大普遍の役割…そう、リズムキープだ。

ずばり、「ハシッてもいいのか?」。

短い答えはYES。
長い答えは条件付きのYESだ。

また、禅問答みたいなことを…(笑)と言われそうだなぁ。

でもまあ、毎度ながらこれはいわば
stvjrセオリーとでも言うべきもので、
唯一普遍・絶対無二の真理などとは思わないでおくれよ。

でね。

まず短い答えがYESとは。

ハシッてもいいのか?

いいと思う。

ただし、条件がある。

そもそも、人間の感性というものは、
「規則的な繰り返し」に対して「リズム」を感じる
ようにできている。

そして、その繰り返しに対して自らのアクションを合わせることで、
その規則的な一体感を楽しむ下地がもともと備わっているとしか思えないんだ。

(だれだ、そこで昼間からニヤニヤしているのは…)

で、これが「ノる」ってことだよね。

お客さんは、あなたのバンドが出すサウンドに合わせて…

指でテーブルをつついてるかもしれない。
つま先でタクトを踏んでいるかもしれない。
首を振っているかもしれない。

もちろん、立ってステップ踏みながら腰をゆすってるかもしれない。

この時点で、バンドサウンドとお客さんのアクションは、一体だ。
お客さんの頭の中ではね。

そして、お客さんの耳に届くのは、バンド全体のサウンド。

バンド全体のノリとお客さんのノリが一致した時、
お客さんはとびきりの気持ちよさを感じてくれる。

でね。

楽曲の進行に合わせて、興奮の度合いに合わせて、
テンポが少々速くなるのはとても自然なこと。

だってさ。

しゃべってたって、気分が 乗ってくると、
早口になるし、声のトーンも若干高くなっていくもの。

言いたいことの核心に近づいても、
声色一つ、抑揚一つつかないでしゃべってるヤツを見たら、
かえって気持ち悪いよね。

そんなのが映画のクライマックスシーンのせりふで出て来たら、
「おいおい、金返せよ!」って思わない?

で、それはやってる側だけでなく、
聞いてる側も同じことなわけ。

もちろん楽曲の作り方にもよるわけなんだけど、
聴き手だって同じように興奮する。

お客さんの耳には「バンド全体」の音の塊が届くわけだから、
興奮にしたがってバンド全体が速くなるんだったら、
それはむしろ「気持ちイイ」わけ。

だから、「早くなること」そのものが問題なのではない、ってことだ。
これが短い答え=YESということ。

だけど、

バンド全体のアンサンブルが、お客さんが今感じている
一体感を壊すほどに一方的に速くなってしまったら?

そう。

雰囲気ぶち壊し。

「何この人、ひとりで興奮しちゃって(笑)」

と思われてしまうわけだ。

だから、走ることそのものは自然なことで、悪いことじゃない。
ある程度までならむしろ効果的なこともある。

「ある程度」というのは、
お客さんの気持ちの昂ぶりを無視して
どんどん自分たちだけ興奮するのはまずい
、という意味だ。

これが「条件」、その1。

次に、ふたつ目の条件。

何度もいうけどお客さんの耳に届いているのは
バンド全体のサウンドだ。

楽曲が進み、気分の高揚に合わせて速くなるのは
自然であったとしても、

どこか特定のパー トだけが「特に」速くなってしまったら、
そこで聴き手は「歩調が合っていない」と感じてしまう。

歩調が合っていないと感じるとそれは直ちに
バンド全体の音の結束感を損ねてしまい、
しばらくの間はアンサンブル全体ではなくて…

その特定のパートに注意が向いてしまうのだ。

その結果、ついさっきまで感じていたバンドサウンドとの一体感は、
お客さんの中では失われてしまう。

こうやって「興ざめ」は起こる。

だから、ふたつ目の条件というのは、

「速くなるにしてもバンド全体の一体感が損なわれるのはまずい」

ということだ。

この聴き手の反応というのは、おそらくは、
古代より、身の危険を回避するために本能的に
プログラムされた機能の一つなんだろう。

「他と違う。今までと違う。」

これを「異変」として察知し、
その周辺にアンテナを張り巡らせる。

そうやって固体や集団を維持してきた…
というのは容易に考えられる。

ま、それはさておき、他はバッチリ合っていても、
(または、速くなる度合いのずれが許容範囲内だとしても)
一人が目立ちすぎるほどに早くなってしまうと、そこが目立つ。

さらに。

一般認識として、ドラムはリズムキープが主担当だと思われている。

したがって、ドラムの「ハシリ・もたり」は、
他のパートのそれよりもさらに目立ちやすいというわけだ。

しかも…だ。

ドラムはリード奏者やヴォーカル、つまり「フロント」の気分を
最高に煽ることができるパートだ。

サビ前にご機嫌なフィルインを一発決めてやった時、
ヴォーカリストがご機嫌な顔をしてドラムを振り向くのは良くある光景だ。

だから何だって?

それだけ、フロントの心、言ってみれば「その魂の叫びや泣き笑い」を、

ともに感じ、共感してやる必要がある

ってことなんだ。

つまり、フロントについで感情移入が必要なパート、とも言える。

そして、感情移入すると?
言いたいことのメインに近づいて気分が高揚すると?

そう、速くなるんだった。

ってことは?

そうなんだ。

ドラムって早くなりやすいパートでもあるんだよね。

じゃあ、どうすればいいのかって?

これこそが、言うのは簡単、実行はなかなか思うようにいかない
アンサンブルの勘所だ。

ずばり、周りを聴く。

とにかく聴く。

聴きまくる。

俺の神の一人、ミスター・グルーヴ・マスターのバーナード・パーディはこう言った。

他人の音を聴け。

とにかく良く聴け。

おつりが来るぐらい聴け。

これが、アンサンブルに溶け込み、持ち上げ、時には煽り立てる、
パーディ・マジックの底にある基本姿勢であるのはおそらく間違いないと思ってる。

あなたは、

他の人の音どれぐらい聴いてる?
他の人の音がしっかり聞こえることに、どれぐらいこだわってる?

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信条