好敵手の考えを知るコーナー

こんにちは。

stvjrです。

昨日づけで、「セミナー読者シェア」のコーナーを開設しました。

これは、メールセミナー読者さま、それも
セミナー中の課題に対して応答を返してくれた
熱心な方限定で公開する限定コンテンツです。

これを開設した理由についてちょっとお話します。

普段語り合わないようなテーマと、
それに対する同志達のアツイ思い。

もっと言うと、

ライバルがどこを目指しているか?
ライバルが何を重視しているか?

念のため補足しておくと、ここで
ライバル(=好敵手)と言っているのは、
つぶし合う存在、つまり「敵」(=enemy)ではなく、
刺激し高め合う存在、つまり「好敵手」(=match)のことです。

こういうことを知るのは、とても良い
刺激となるのはあなたもご存知でしょう。

しかし、それだけではありません。
場合によっては刺激よりもさらに役に立つ情報が手に入ったりします。

何だか推測できますか?

それは、

これまでの自分では気がつかなかった新しい着眼点

です。

言われてみれば、「あー、なるほど」だと思います。

でね。

これを一箇所に集めて目にする機会が
あれば、どれだけ良い刺激になるだろうか?

ずっとそう思っていたんです。

実際、こうした情報をまとめ、お見せすることは
技術的・状況的には不可能ではありませんでした。

ただその反面。

とある2つの懸念がずーっとあったので、
実現を見送っていたという部分があるのです。

…というのはですね。

実はここからが今日の本題。

そもそも、ある情報を「いつでも、誰でも見れる」ように
しておくのはとても良いことの様に思えます。

しかしながら実際は、必ずしもそうではないんです。

そもそも情報というのは、その価値がわからない
人からすれば「ただのデータ」に過ぎません。

価値がわかる人が手にして始めて「情報」となります。

データは、ある人にとって情報となった時、
始めて「心」と「知らせ(報せ)」が伝わるのです。

ゆえに「情」「報」。

さらに。

空腹時の食事がとてもおいしく、かつ栄養として
十分吸収されるのは経験的にもご存知かと思います。

これと同じように、適切なタイミングでの
情報吸収は「単なる情報」を通り越します。

それを得た人やその周辺の人に「喜びをもたらす情報」、
つまり「知恵」となるのです。

このことがわかると、
「いつでも誰でも見れる状態にする」というのは、
決していいことばかりとは限らない…

このことがお分かりいただけると思います。

で、もうお察しがついてるかも知れませんが…

「いつでも、誰でも見れる」
→「ありふれた情報」
→「価値が低い」
→「見向きもしない」

という変質。

要は、「いつでも誰でも見れる」ようにしておくと、
かえっていわゆる「情報のコモディティ化」が
起きやすくなってしまうわけです。

そうなると…

モチベーションの導火線にもなりうる、
せっかくの刺激の宝庫。

あたらしい気づきにつながりうる、
着眼点のサンプル。

学ぶ意欲に溢れ、上達を志してやまない
あなたからすれば、これらは
まさに「知恵の宝庫」といっても過言ではない
価値があるはずの情報ですよね。

そんな「価値あるはずの情報」が…

「いや、それほどでもないっしょ」と見えてくる、
と言うきわめて残念な結果になりかねない。

大事なので繰り返しますね。

要は、無造作に並べるだけでは、

宝の山が見過ごされる

というリスクが常にあるんです。

で、そのリスクは私から見れば
気になってしょうがないほど高いのです。

これが一つ目。

また、価値があるはずの情報であっても、
それが何の対価もなしに手に入るようであれば、
結果的にその情報の価値が下がってしまうことが
よくあります。

例を出しましょう。

人の不思議な性質のひとつとでも
言えばいいでしょうか。

たとえば時間とかお金とか労力とかをかけずに
「何かがタダで大量に手に入る」とわかると、
かなりの頻度である行為をする人がたくさん出て来ます。

何だかお分かりになりますか?
あ、ニヤッとされてますね(笑)。

そうなんです。

せっかく手に入ったものを、
使ったり味わったりするよりも…

「ひたすらため込むことに没頭し始める」

んです。

そう言えばちょっと前まで流行ってましたが、
ファイル共有ソフトを使って著作物の
違法コピーを大量コレクションするとか、
あれもこの一例なのかもしれませんが…

ま、それはさておき。

そういう傾向が多く見られるというのは
何となくお分かりかと思います。

で、余談に聞こえるかも知れませんが、
私が発信する情報は、基本的に「使ってナンボ」です。
「取り組んでもらってナンボ」なのです。

そういう内容を選んで発信しているつもりです。

大切なのは、「やみくもにためること」ではなく、
「一つでも多く身につけること」である。

こんなことは、本サイトの読者さんなら
全員ご存知なことです。

ゆえに、ただため込まれるだけの「コレクターアイテム」
と化すのはもっとも本意ではないわけです。

だから、もし明らかにそうなって来たと
判断される状況が将来起こったとすれば、
その時はこのサイトの一般公開は完全にやめ、
希望者専用の完全会員制サイトにすると思います。

ああ、本当に余談になってしまうところだった。
話を戻しますね。

刺激や示唆に富む大事な情報だからこそ、
頭に汗をかき、筆を取ってくれた
熱心な方だけに見てもらえるようにしたい

と思っていたわけなんです。

これが二つ目です。

まとめると、

どんなに価値があるはずの情報でも、
いつでも誰でも無条件に手に入るようにするのは、
必ずしも良いことばかりとは限らない、
むしろ情報の価値を見失わせることがある

ということを懸念していたのです。

そして、これがなぜ起こるのかと言えば
要は「食べすぎ」と同じ理屈です。

飽食の時代、と言われて久しいですが、
ようは食べ過ぎることが習慣化すると
必要な栄養とか味わいとかが分からなく
なっていきます。

情報も同じです。

とりあえず溜め込んで後で取捨選択しよう、
なんて思っているうちに、いつの間にか
「ため込む事そのものが目的と化してしまう」。

これは典型的な「出口のない迷路」です。

だって情報を集めていた当初の目的を見失い、
情報集めることそのものが目的になってしまうんですから。

出口にたどり着くことではなく、
さまよい続けることが目的になる。

それじゃあ、永久に出られないのは当たり前ですね。

ま、長くなりましたが、要は

やたらと情報を無造作に陳列することによって
かえってこうした迷路の入り口を増やすのは
私の本意ではない

だから、上記2つの懸念点をクリアできる仕掛けが
手に入るまでは公開しないようにしていた

というわけです。

実現までにかなり時間がかかってしまいましたが、
何とかこの懸念をクリアする仕組みを導入できました。

コーナー開設からまだそんなに時間はたっていませんが、
こちらに関して、さっそく読者の方から
こんなお便りを頂きましたので紹介します。

もちろん、例によってご本人の了解は頂いてあります!

“情報シェアコーナー” は今し方拝見させて
戴きましたが、特に問題無くスンナリと進めました。

ありがとうございます。

やはり皆さん依り具体的内容の書込みで
真摯に取組んでらっしゃるご様子が
直に伝わって来る思いです。

なにやら私自身のモチベーションにも
速攻で影響しており、単調となりがちな日々の
反復練習にもあらためて意味を考えながら
取組みたいと思いました。

これこれ。

これなんです。

まさに、この反応を待っていたんですよ!

ホントにうれしい反応です。

ま、とは言いながらお詫びしなければ
ならない点もあります。

と言うのは、実現方法の吟味と評価に
想定外の時間がかかってしまったことです。

サイト運営のための無数の選択肢を導入し、
試用し、評価しながらもっとも使い勝手が良く、
運用上のミスの起きにくいものを選ぶ工程。

これは意外なほどに時間がかかってしまうのです。

いずれにせよ、お待たせしてしまったのは
まったくもって恐縮の極み、しかも既に
メールセミナーに参加し、ご意見を下さっていた
読者さまに対してはお詫びの言葉もございません。

どうか、こうした背景があったことをご理解の上、
ご容赦いただければありがたく思います。

そんな思いから実現した仕組みですので、
あなたにもぜひ有効活用してほしいと願います!

※なお「情報シェア」のコーナーを読んでみたい方は、
シークレット・メールセミナーのご案内から
読者登録を行って下さい。

それでは、また!

「好敵手の考えを知るコーナー」への2件のフィードバック

  1. stvjrさん

    明神(あけがみ)です。

    手段であったものが目的となってしまう逆転現象・・・
    ※「Activity Trap」と呼んでいますが・・・日本語にすると「自己目的化」と大変難しくなるのでw

    演奏家や作曲家でも起こりうることですよね。

    是非とも、「リスナーのための音楽」であり・・・「リスナーのための音楽を演奏する方々」が増えてほしいものです。

    明神(あけがみ)

  2. 明神さん

    コメントありがとうございます。

    これが起きる原因なんですが、どうやら「退化」を
    引き起こす「やむにやまれぬメカニズム」と同根の
    問題のようですね。

    賢明な明神さんならお気づきかもしれません。

    例の教材の中でも繰り返すことの価値と落とし穴に
    ついてはかなりのページ数を割いて説明してる箇所。

    そこに「警告した方が良いかも知れない内容」として
    付け加えた方が良いんじゃないかと思っています。

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