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あきらめる前に試して下さい »

スティックコントロールの基礎の基礎

あんなのやらなくていい、ってさ。

2013年2月28日

今日のお話も、例によってムカつくこと必至です。
「俺は怒ったりしないよ」という人だけ読み進めて下さい。

ダウンストローク、アップストローク。
タップストローク、フルストローク。

多分、聞いた事ありますよね。

私もしこたま練習したし、今でも練習してます。
あなたもまじめに練習しているかもしれません。

ところでね。

最近、こうした練習を軽視する情報を発信しているのを
見かける機会が少々増えたと感じています。

いわく

あんなのやらなくていい、上手くなるものも上手くならない…
あれをやり出すとドラムがつまらなくなる…
音楽ではなくて運動だ…

ひいては、

あんなのやると型にはまってしまい面白くない

だそうです。

ま、別にいいんですよ。そういう主張をするのは。
全然かまいません。

使ってる奏法、やってるジャンルは言うに及ばず、

ドラムの叩き方、練習の仕方、もっと言えばスタンスや
取り組みの姿勢さえも、人それぞれで良いんだし。

ただ、それにしても。

「それをやって上手くなった人たち」とか、
スタイルの中にそれを当然のように取り込んでいる人たちとか、
それらを基盤としている先人たちとか、

そう人達やそのアウトプットを根こそぎ否定するって、
ある意味勇気がありますね(笑)。

とても感心します。

なぜ感心するかって?
俺には「真似できない」からです。

したくもないですが(笑)。

言論の自由は法が保障していますから、
何を言うのも勝手で自由です。

でもね。

あなたがこうした情報を受け取る時は、どうか注意してほしいのです。

私のサイトのaboutでも書いていますが、
情報はそのままでは本来の情報ではありません。

ただのデータです。

うのみにすると危険です。

なぜ危険なのか。
それは、あなたらしさが失われてしまうからなんです。

今日はそういうお話。

上で書いたようなことを主張する人はその必要性や上達の実例を
理解できなかったのかも知れません。

あるいは、多くの上手い人達の技術の根底にそれがあることを
見抜けなかっただけかもしれません。

あるいは、単にキライなだけかも(笑)。

こんなふうに、色んな人が色んなレベル、色んな立場から色んなことを言います。

現代は、インターネットの普及によってこうした情報にも
手軽にアクセスできるようになりました。

その結果、選択肢が膨大に増えましたね。

選択肢が増えるのは一見良いことであるように思いますが、
その反面、「選ぶのに苦労する」場合も増えます。

そして、悲しむべきは。

「選ぶのが面倒くさい」から「そのままうのみにしてしまう」という姿勢なんです。

違う立場の人が言っていることを無理に自分に適用しようとしても
理にかなわないことがあります。

そして、理にかなわない努力は大概の場合徒労に終わる。
(もちろん、意識や志の高い人はそこからも何かを得ることはできます)

たとえば。

耳に刺さるようなサウンドを多く求められるジャンルで活躍している人の
演奏方法に関する主張を、

「まったくそのままの形で」ソフトで柔らかい音を求められるジャンルの人に
適用するのは無理がありますよね?

そういう「意外な組み合わせ」が功を奏する場合はもちろんあります。
でも、それってそうしょっちゅうあることなんでしょうか?

それに、そういう「組み合わせ」をあえて試みる人は「意図的に」やっています。
「わかってやってる」ということです。

言い換えれば、「うのみ」にはしていないのです。

だから、誰かの主張や意見を聞く時は「うのみ」にせず、
発信者の立場や方向性、それと(あんまり使いたくない言葉だけど)
レベルを良く見て下さい。

そして、自分なりに納得できるものだけを取り込むようにしてほしいのです。

確かに入門間もない時期は、師匠の言うことを
素直に聴くべき時期というのがあります。

それでも、「自分なりに納得」はして下さい。

薬は、症状や状態を適切に判断すれば有効に働き、メリットをもたらします。
しかし、不適切な投薬はかえって別の病を招いたり、症状を悪化させます。

情報も同じです。

「多ければいい」とばかりに、何でもかんでも「取り込んで」
しまうと必ず混乱します。

その結果、「あなたなりの一貫性」が失われてしまうのです。

そして、判断や選択に意味のない制約をつくり出して行く。
知らない間に自分の可能性を狭めてしまうことがあるのです。

たとえば、あなたがラジオを聴く人で、ある時A局を聴きたかった、としましょう。

ところが、混信してA局、B局、C局が同時に受信できて
しまったとしたら、あなたはどうしますか?

うっとうしいことこの上ないでしょう。
楽しみにしていた番組も聴けない。

これはあなたにとって得なことですか?
そもそも、そんな状態が楽しいでしょうか?

おそらく、ほとんどの人は「違う」と答えると思います。
私もそうです。

「選ぶのが面倒」という理由で、雑多な情報を鵜呑みにするなら。
このラジオと同じことになるんです。

さらに言えば。

選ぶのは迷います。苦労します。
さんざん苦労して選んだとしても、その結果が思わしくない場合もありえます。

でも、それでも。
自分で選んでほしいんです。

言ってしまえば、「その結果」が重要なのではないのです。

選ぶのに迷って、苦労して、自分の頭で考え、筋道をつけようとした。

その過程がもっとも重要なのです。
それはあなたにしか通れない道です。
その過程で、あなたらしい「選ぶ眼」が養われて行くのです。

そして…

それこそが、「あなたらしさ」の源なんです。

そこを大事にしてほしい。

そして、選択を放棄してすべてを「うのみ」にしてしまったら、
恐ろしいことに…

それは癖になります。

なぜ癖になるか?

それは、「ラク」だからです。

「ラク」という動機はきわめて強力です。
意識的に制御しないと、簡単にとりこになってしまいます。

そして「選ぶ」という、
思考する生き物のみに許された権利と能力を放棄するなら、
得られるものも…

「それを持たざるもの」と同じになってしまうのです。

その結果、どうなるのかって?

「あなたなりの一貫性」を失って、
あなたの頭は単なるデータの蓄積庫になる可能性があります。

言い換えれば、「頭の中がノイズで満たされて行く」かもしれない、ということです。

だから、面倒がらずにしっかり選んで下さい。

そして、その結果が望ましいものであっても、なくても、
それを自分で受け取り、新たな糧として下さい。

え?

ダウンストローク、アップストローク。フルストローク、タップストローク。

やった方がいいのかって?

やった方がいいです。
決まってます。

え?

あれをやるとつまらなくなるのではないかって?

えっとですね…

私から言わせれば。

あの程度の基礎練習でつまらなくなってしまうなら、
「その程度しかドラムを好きではない」のです。

残念ですが。

現に私に相談される方の多くが、

「確かに難しい部分もあるけど、わかってみるとなんてことはない。何より楽しい」
「スティックコントロール自体がこんなに奥深く、楽しいものだとは思わなかった」
「頭に浮かんだフレーズが、思ったとおりの表情で叩けるようになった」
「よりラクに、色んな表情をつけられるようになった」
「叩いていて気持ちいいと感じられるようになった」
「エンジニアから、『他のドラマーと音が違う』と言われた」

・・・・・・

と言って下さいます。

私にとっては、こうした声こそが事実であり、喜びです。
絶対に無視なんかできませんよ。

でもね。

うのみにしてはだめです。
あなたが納得して、「よし、自分もやってみよう」と思ったらやって下さい。

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信条